セーバー・メディアチームによるトラベル×テクノロジーの最新トレンド・ウォッチ
~Sabre Insight~
セーバーは、旅行やメディア業界の経験豊富なスタッフによるメディア・チームを持ち、トラベル×テクノロジー業界の最先端のトレンドやイノベーションから旅行の未来を探る「News & Insight(ブログ)」を発信しています。セーバー・ジャパンでは、このブログから定期的に情報をピックアップして、日本の皆様にご紹介していきます。旅行者に広がる3つの最新テクノロジー
テクノロジーは人々の働き方や、世界との関わり方を変えます。旅行業界も様々なブームを経験し、新しいテクノロジーが旅行の仕方や計画の方法を変えています。バーチャル・リアリティ(VR)は顧客に旅行先を販売することに利用され、スマートウォッチ(ウェアラブル端末)は様々なアラートをより見やすくし、旅程の管理を便利にします。ソーシャルメディアは、旅行者が彼らの旅をどうシェアするのかを変え続けています。これらが旅行者により良い旅行経験(トラベル・エクスペリエンス)を提供し、理想の旅を創り出すための選択肢を広げていくのです。 スマートフォンの進化形、ウェアラブル端末 スマートフォンと同じ機能性を持つスマートウォッチは時計のように手首に装着できます。いわばスマートフォンの進化系です。スマートウォッチの最大の魅力はデザイン性です。スマートウォッチを一目見るだけで、大切な連絡であるのか、そうではないのか、確認できます。それに加え、多くの開発者もスマートウォッチ向けのアプリ制作を進めており、ウェラブル技術の可能性を広げています。中でもホテル業界は、スマートウォッチにいち早く着目しました。宿泊時、部屋の鍵を渡す代わりに、スマートウォッチを提供します。スマートウォッチに搭載されたアプリを部屋のドアにかざすだけで、鍵を開けられます。航空会社でも、スマートウォッチが搭乗券として導入されています。開発側は、お客様の食事や飲み物の好みを事前にリスト化し、キャビンアテンダントがこの情報にいち早くアクセスできるようなアプリの開発を進めるなど、ウェラブル技術をさらに拡大しようと試験を重ねています。 リアルな世界をもっとリアルに – バーチャル・リアリティ(VR) or 拡張現実(AR) バーチャル・リアリティ(VR) の進化は旅行業界に衝撃を走らせました。バーチャル空間を通し、旅行先にいち早く訪問できるようになったのです。頼もしいマーケティング戦略の誕生です。2016年、ポケモンGOが拡張現実(AR)ゲームとして大成功を収めました。Appleストアでも、配信後1週間で、ダウンロード記録を塗り替えました。2015年には、トーマス・クック氏が英国、ドイツ、ベルギーの旅行代理店において、バーチャル・リアリティ(VR)を使ったニューヨーク遊覧飛行体験を展開したところ、ニューヨーク行きツアーの売り上げが190%増を記録しました。また、大手ホテルチェーンのマリオット社は、出発前にバーチャルトラベルを体験できる「テレポーター」を発表しました。 ソーシャルメディアの新顔: Snapchat(スナップチャット) Snapchatが旅行業界に旅行プランやツアーを紹介する機会、ソートリーダーシップ(Thought Leadership)*の拡大、より親身なお客様対応を可能にするプラットフォームを提供します。ミレニアル世代とジェネレーションZがユーザーの大半を占めるSnapchat。この世代こそ、これからの消費者、旅行者、出張者のターゲットです。Snapchatを活用すれば、出張者、旅行者とつながり、若い世代の旅行者に対し、出張中に観光したいと思わせる情報を直接発信でき、新たな顧客の獲得へとつながります。 *ソートリーダーシップ(Thought Leadership):特定の課題やテーマに対して、企業が、その解決策となりうる「主張、思い、理念など(=ソートThought)」を掲げ、社会や顧客からの共感と評判を生み出すこと。 * By Matthew Trovalli 詳しくはこちらをご覧ください。(英語) https://www.sabre.com/insights/the-3-breakthrough-technologies-now-conquering-travel/